中年ひろゆきのブログ

保有資格:基本情報技術者 、OracleMasterSilver 、OracleMasterBronze、OracleJavaSilverSE8 、日商簿記2級、日商簿記3級

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忘れたいことはなかなか忘れられない

今週のお題「忘れたいこと」

 

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日々だらだらとした生活をしている中年ひろゆきです。
記事を見ていただいてありがとうございます。
事前に言っておきますが馬鹿馬鹿しい内容です。
読んでも時間の無駄です。あしからず。

 

 

今回は「忘れたいことはなかなか忘れられない」をテーマに書いていきます。

 

 

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私は公衆トイレの個室の中で便座に座り、『あしたのジョー』の矢吹丈のように真っ白になっていました。

 

 

平たく言うと20代の成人男性がウ○コを漏らしていました。

 

 

公衆トイレの外には数日前に勇気を出してデートに誘った女の子がいました。

 

 

私は迷っていました。
そして混乱した頭でこの先の私が取るべき選択肢は何かを必死に考えていました。

 

 

(1)ウ○コを漏らした状態でも背筋の伸びた真っ直ぐな瞳の好青年風にデートを続ける。

 

(2)トイレで凶悪犯に襲われ、配管に手錠で繋がれてしまった。爆弾が仕掛けられているから早く逃げろと女の子に伝える。

 

(3)このまま公衆トイレの主になる。と女の子に伝える。

 

 

 

まだ混乱した頭で自分は冷静だと信じながら「選ぶべき選択肢は(3)かな。」と思ったときでした。
個室トイレのドアの上からドサッと床に白い物体が落ちてきたのです。
それはコンビニの買い物袋でした。半透明の買い物袋でその中には何かが入っているのが分かりました。

 

 

私は便座に座った状態でその買い物袋をじっと見つめていました。
はっきりとした気配は感じませんでしたが、ドアの向こうには誰かがいるようでした。

 

 

「それあげるよ。」
ドアの向こうから鼻が詰まったような男性の声が聞こえました。
これからワクワクする内緒話をするようなそんな喋り方のように思えました。

 

 

私は座った状態のまま前のめりになり、袋の中身をガサゴソと確認しました。
すると中にはコンビニで購入したと思われる男性用下着とウエットティッシュが入っていました。

 

 

その時、私には個室の外にいる男性が誰なのか全く検討もつきませんでした。
もしかしたら、知人なのかもしれない。
私はこの状況に躊躇いを感じました。がしかし、渡りに船とはまさしくこのこと。私は公衆トイレで出会ったサンタクロースからの贈り物をありがたく頂戴することにしたのです。

 

 

私は貰った下着を着替え、汚れた下着やゴミをコンビニの買い物袋に入れ、匂いのもれないよう手持ちの部分真っ直ぐに揃え、一結びにしました。

 

 

私は恐る恐るトイレ個室から出ました。すると60代〜70代と思われる男性が立ってこちらを窺っていました。瞬時に彼がトイレのサンタと直感しました。背丈は私より少し低い頭の禿げた男でした。目尻のシワが印象的でどこか家の近所で見かけたような顔でした。「知り合いかな?しかし、思い出せない。」

 

私は彼にお金をと思いポケットの財布に手をかけた時、彼はそれを制しました。

 

 

「ありがとうございます。あの、、」
発することができたのはその程度の言葉でした。彼はしきりに手を洗って公衆トイレの外に行くように促すような仕草をするのです。

 

 

そして、私は彼と会話をすることなく、彼に見送られるように公衆トイレの外へと出ていったのでした。

 

 

この時のことは「忘れたいことだったがなかなか忘れられないこと」でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

それから40年後、私はタイムマシーンに乗り40年前のあの公衆トイレにいました。
過去の自分に下着を届け、履き替えたところを見届けるために。

 

私はコンビニ袋を片手に持って公衆トイレから出ていく昔の自分を見つめていました。彼に近づいてきた女性が「その袋何?」と聞いていました。

 

 

私はつぶやきました。

 


「もうウ○コ漏らすなよ。」

 

 

 

 

(この話はフィクションです)               

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もしここまで読んでくれた方がいましたら、くだらない文章読ませてすみませんでした。そして、ありがとうございました。