中年ひろゆきのブログ

保有資格:基本情報技術者 、OracleMasterSilver 、OracleMasterBronze、OracleJavaSilverSE8 、日商簿記2級、日商簿記3級

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職業訓練の講習内容(ITエンジニア編)

私は2019年に職業能力開発促進センター(通称ポリテクセンター、以下「ポリテク」)通っていました。
受けていたコースはITエンジニアを養成する7ヶ月間のコースでした。
ひとつの講習は大体1ヶ月間でした。
今回はその時受けた講習内容について書いていきます。

 

 

 

 

<ビジネススキル講習>

主に就職活動のための時間でした。キャリアカウンセラーが講師となって自分自身の経歴の棚卸しや今後どのようにして仕事を見つけるか、仕事場でのコミュニケーションのとり方や面接の練習を約1ヶ月実施しました。

 

  • 経歴の棚卸し
    大した経歴がないと精神的にきつい。履歴書作成や自己分析(長所短所)見つける。
  • 仕事の探し方
    仕事を見つけるための方法の説明。ネット求人、ハロワ、ポリテクの企業説明会いろんな見つけ方がありますという話。早い段階で自分が受けたい企業や職種を認識しておくといいです。
  • 職場でのコミュニケーション
    コミュニケーション能力を上げるための練習。上手に言葉を話せないと意思の疎通ができず仕事できない。下手したら仕事押し付けられたり、いじめられたりするかもしれない。きちんと意思の疎通が取れるようにする練習や無理な仕事の押し付けをうまく受け流す訓練。
    3〜5分スピーチをする。皆の前で趣味や気になった出来事について話をする。うまく話せる人は以外と少ない。時間オーバーしたり、聞いている人に何を伝えたいのか分からないで終わることが多い。
  • 面接練習
    訓練生が面接官と面接受ける側になって面接の練習をする。面接通らないと仕事につけない。基本的にみんな面接苦手なのでその練習をする。
     他の人の面接見ると自分だったらこうするのにと思う。けど実際、自分が面接受ける側になるとしどろもどろになって意味不明なことや知ったかぶり丸出しのことを言ってしまう。とてもいい経験になる。

 

 

(講習を受けた感想)
日頃あまり喋ったり書いたりというアウトプットしないので、いざ他の人に自分の考えを伝えようとするとうまく行かない。焦ってしまったり、相手の立場や状況を理解しないで説明すると大体相手からは「意味分かんないんだけど、、」というリアクションが返ってくる。
「緊張してしまう」とか「上手に説明できない」とかの解消方法はやはり場数だと思う。

 

(おすすめの本)
伝え方が9割
自分が単調な話し方しかできていなかったことに気づかせてくれた本。
人の心をつかむ言葉には一定の法則があった。

 

学びを結果に変えるアウトプット大全
インプット中心の自分にアウトプットの重要性を教えてくれた本
精神科医である著者が結果を残す最良の学びを教えてくれる。

 

苦しかったときの話をしようか
マーケターの立場から就職活動の戦略を教えてくれる。
就職に悩む娘のために父親が書いた本。リーダーシップが必要でときには職場での衝突にも耐えなければならないマーケターという職を選んだ著者が苦しかったときの話を赤裸々に綴った涙なしでは読めない名著。

 

 

 

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<PCの基礎>

コンピュータの基礎を勉強。基本情報技術者試験の対策本に記載されているような内容を教えてくれます。

 

コンピュータの構造はハードウェアとソフトウェアでできてるとか、2進数、8進数や16進数の扱いとか、論理演算とかベン図で学習するコンピュータの回路のこととか勉強しました。

 

(講習を受けた感想)

学んだ内容がPCの基本的な知識のため重要だと感じた。ITの企業で働く上で知っていて当たり前の知識。
個人的には数字が苦手なんでなんとなく理解した程度だったが、後々になってすぐにアウトプットできるようにきちんと学習しておけばよかったと感じた。

 

 

(おすすめの本)

キタミ式イラストIT塾 ITパスポート 令和03年
ITパスポート対策本。イラストがふんだんに使われていて、馴染みのない用語もイラストで分かりやすく説明してくれる。

 

キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者 令和03年
キタミ式の基本情報技術者試験対策本。私もこの本で学習し基本情報技術者試験を一発合格できました。

 

 

 

f:id:tyunenhiroyuki:20211204185500j:plain<LAN>

LANについての基礎的なことを勉強しました。学習内容としては2進数や8進数、16進数を10進数に変換する計算の仕方やIPアドレスとはどういうものなのか、コマンドラインwindowsでいうとコマンドプロンプトという黒い画面の文字を入力する行)でIPアドレスなどの設定を確認する方法を勉強しました。

 

 

(講習を受けた感想)

こちらも基本的な内容でした。学習してるときはこれっていつ使うんだろうと思ったけど、就職してみてみたらコロナの影響で在宅ワークになり、在宅の準備のため仕事場の人に、
「ちみのPCのIPアドレス教えて。」と言われ、
「ポリテクで勉強した「ipconfig」って使うんだ。」と思ったことを覚えています。
訓練期間中に基本情報技術者試験を受けたが「PCの基礎」とあわせてこのとき学んだ知識は役に立った。

 

 

 

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Linux

PC-UNIXの基本操作やインターネットサーバ構築(DNSFTP、Web、メール)について勉強しました。


基礎操作はコマンドラインでファイルやディレクトリを作成、削除、名前の変更、コピー、ディレクトリの移動を相対パス絶対パスで行う、ユーザやグループの追加や削除をする、権限の変更を行う。

 

インターネットサーバの構築では名前解決の役割と仕組みの理解、メールの仕組み(SMTP、POP3)、メールクライアントの設定、Webサーバの仕組みの理解などでした。

 

 

 

(講習を受けた感想)
GUI考えた人って偉大だなと感じた一方、容量が少ないことや処理の自動化といった点でCUIの必要性を感じた。
普段マウスで行っている動作を文字入力だけでするのは慣れなかった。
同じ訓練生のなかには「黒い画面に文字だけ入力しててパソコン詳しい人になったみたい!かっこいい!」と言っている人もいました。

 

 

 

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<PLC>

PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)というプログラム可能な論理回路の制御装置を使って機械を制御する方法を勉強しました。
具体的には複数の電球を決まった間隔で点灯させたり消したりするのをプログラミングで制御するというものでした。

 

 

(講習を受けた感想)
プログラムと言ってもラダー図というハシゴみたいな視覚的にわかりやすい図を使って行うもの。自分で図を作って手元にある機械のランプが思ったように点灯するかどうか確認することができる。思ったように光ると嬉しい。逆に全く思ったような光り方をしないとズッコケそうになったり、呆れて笑ったりしました。

 

 

 

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Cisco

ネットワーク機器(Cisco製)を使って構築管理をしました。具体的にはネットワーク機器のパスワード設定やIPアドレスの設定をしました。またルータにルーティングプロトコルの設定をしたり、スイッチにルーティングの設定をしました。

 

 

(講習を受けた感想)
他の訓練生と協力してLANケーブルつないで設定ができているか確認していた。これがなかなか面白かった。思ったように通信できていないことでその原因を他の人と一緒に悩んだりするのが意外と楽しい。自分の設定が間違えていていたとしても、他の人の設定が間違っていてうまくうまくいかなかったとしても、問題解決したときは「ごめん設定間違ってた!」という言葉と共に「やったできた!」と喜びを共感できるから嬉しい。

 

 

 

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Java

『基礎からのJava 改訂版』 (基礎からのシリーズ) という本を購入して、その本の内容を学習していくスタイルでした。
Javaとは何か」「Javaの文法の基礎」「クラスの基礎」「クラスとオブジェクト」などの基本的なことを勉強しました。
Javaの開発環境の構築をして実際にコードを入力してみて思ったような出力結果が出るようにする練習をしました。

 

Javaのコードを入力して手軽に出力結果を知りたいというときはWebページの『paiza.io』を試すのもいいと思います。ブラウザ上でコードを書いてその場で実行できます。Java以外の言語(CやRubyPythonにも対応してます)
https://paiza.io/ja

 

学習期間は1ヶ月でしたが、ITの知識がない私は途中からはついていくのに必死な状態になりました。
上記の本は初心者向けでしたが馴染みのない言葉が多く、他の訓練生からもこの授業はついていくのに必死でした。

 

 

(講習を受けた感想)
Javaの基本的な知識が身につきました。修了後Javaの資格を取る機会があったので、その時に役に立ちました。このときの授業がなかったら試験を受ける前に挫折していた気がします。
ちなみに取得した資格は「Oracle Certified Java Programmer,Silver SE 8」でした。

 

 

 

(おすすめの本)

スッキリわかるJava入門 第3版 (スッキリわかる入門シリーズ)
スッキリわかるシリーズのjava版。大手ネット書店ベストセラー第一位とあって分かりやすい。イラストも多くストーリー形式でjavaの基礎について学ぶことができる。

 

スッキリわかるJava入門 実践編 第3版 (スッキリわかる入門シリーズ)
上記スッキリわかるJavaの後継本。学んだ内容を実践することをメインに書かれている。Java初心者からJava中級者へ進むための本。

 

 

 

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<Andoroid>

Android Studioという開発環境を使用してアプリを作成。学習期間は約1ヶ月でした。Javaの知識が基礎としてあることが前提だったのですが、前述のとおりJavaでつまづいていたため、なかなかしんどい時間でした。
スマホには色々なセンサー(加速度センサー、ジャイロセンサー、磁気センサーなど)があり、それを使ったアプリを作ったりしていました。

 

 

 

(講習を受けた感想)
前述のJavaの知識がついていることが前提なので理解できずに授業が進行していく時があり、しんどかった記憶があります。計算機みたいな簡単なアプリでさえも作るのはなかなかできず泣きそうになりました。

 

 

 

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<企業実習>

自分が行きたいと思った企業を事前に選んでそちらに1ヶ月企業実習しました。企業実習の前に事前に行ってみたい企業をいくつかリストアップしておく必要があります。

 

自分自身で企業を調べてリストを作成します。担当の先生にそのリストを渡して、先生が企業に直接連絡して企業実習可能かどうかを聞いてくれます。

 

企業実習先が決まったらそちらの企業に1ヶ月実習に行きます。

 

私の場合は朝のスピーチ、資格試験取得のための勉強、パワポで勉強の進捗資料の作成と報告をしていました。

 

実際の業務を任されるということはなかったのですが、実際に企業で働くときに経験することの練習ができました。

 

 

(おすすめの本)
【オラクル認定資格試験対策書】ORACLE MASTER Bronze[12c SQL基礎](試験番号:1Z0-061)完全詳解+精選問題集(オラクルマスタースタディガイド)
企業実習でSQLを学習した際に使用した本。初学者からOracleMasterBronzeの合格を目指す方の必読書。

 

 

 

<フォローアップ>

フォローアップの期間は不足している知識や個人的に課題と感じている部分の学習に当てられます。
期間は2周間程度。受講生のリクエストで先生がwebページ作成の授業をしてくれましたが、基本的に就職活動や自分のやりたいことをやってもいいという期間でした。

 

 

 

<余談>

ポリテクでのことを色々思い出してみたものの学んだことめちゃくちゃ忘れててショック。 

 

今思うと学習した内容はIT初学者にとって初見ですぐにマスターするのは厳しい。実際に仕事したり、本読んでみたりして何度も振り返ってみてポリテクで学んだことはこういうことだったのか!!というように思うことが多かったです。


ポリテク修了の際に「これからも学ぶことは続いていきます。」という言葉をかけられましたが、まさにそうだなと思います。


ちなみに訓練の休みは基本的に土日祝日。
一日の訓練時間は9:00ー15:20(昼休み11:45ー12:35)拘束時間も短いです。


訓練以外の時間も目的をしっかり持って学習していかないと、せっかく勉強できる貴重な時間をダラダラとした時間で終わらせてしまうことになります。学んだことを将来に活かすためには何度も繰り返し学び続けて、自分の身につけ習得することが大切なんだなと実感しています。