最近、あまり挨拶しない生活を送っています。
というか挨拶する相手がいません。
中年ひろゆきです。
このブログを見てくれてありがとうございます!
近所に買い物しに行くときに、学校帰りの小学校低学年の子がたまに挨拶してくれます。
、、、すごく怯えた顔しながら。
「こ、、、こんにちわ、、、」
挨拶するように親や先生が教育しているのでしょう。
とても健気に感じて好感が持てます。
彼らに変態が迫ってきたら守ってあげたい気持ちになります。
挨拶は大切ですよね。
私は学生時代、席の隣りに座っていた女子にちょっと冷たい対応されたことをきっかけに挨拶をしないようにしました。すると周囲の雰囲気が悪くなるくらい仲が悪くなりました。
他の人と仲が良くなるのも悪くなるのも、挨拶というちょっとした一言なんですね。
最近は「伝え方」や「話し方」の重要性を説く本がヒットしていますが、話し方以前に私は「キモい話しかけ方」を改善したいです。
挨拶という言葉で忘れられない出来事があります。
それは、高校時代に修学旅行で中国に行ったときのことです。
中国の大学で現地の大学生と国際交流イベントをしていたときの話です。
イベントのひとつとして、お互いのサッカー部との親善試合がありました。
大学のサッカーグラウンドに集まり、自分の高校のサッカー部と現地の大学のサッカー部の試合をみんなで見終わった後です。
時期は秋から冬にさしかかる時期だったのですが、寒風吹くなかでの応援で体はすっかり冷え切っていました。
多くの生徒達がグラウンドの隅にあるトイレに用を足すために入っていきました。
1990年代の当時は、中国のトイレの劣悪さは有名でした。
大きい方のトイレは「ニーハオトイレ」と呼ばれていました。
もちろん水洗ではなく、床に穴や溝があるだけ。
トイレとトイレの間は腰の高さくらいの仕切りはあるが目隠しになるようなドアはない。
隣に入っている人と挨拶できる様な作りのため「ニーハオトイレ」と呼ばれていました。
小さい方のトイレもただ壁に向かって小便をするようになっていて、用を足していると小便が床をつたって自分の方に流れてくるような雑な作りでした。
私達がトイレに入ったとき、話に聞いて想像していた以上のトイレが目の前にあり驚きました。
「これが噂の、、、こりゃびっくりだ!!」
興味深く大きい方のトイレを見ながら奥の方に進むと、人影がありました。
現地の大学生の方でした。
ズボンを下ろし、入り口の方を向いた状態で腰をかがめていました。
つまり、トイレに入ってきた高校生一団と目が合う状態で彼は大便をしていたのです。
私は彼から「ニーハオ」と挨拶されるかもしれないと思い、少し構えました。
しかし、私の予想は大きく外れました。
彼は「ハイッテクルナヨ!」と言わんばかりの表情で、日本から来た高校生達を遣唐使も真っ青になる位の鬼の形相で睨んでいました。
そこは校舎から離れた場所にある普段誰も使用しないようなトイレでした。
おそらく彼はそれを見込んでそこに行ったのでしょう。
しかし、まさかまさかの国際交流イベント。
ちょっとした朝のラッシュ時の電車並に人が出入りする状態で用を足すはめになってしまったのです。
私は彼の顔を一瞬見て目を反らしてしまいました。
しかし、今となって思うのです。
私が勇気を出して隣のトイレに入りすごく怯えた表情でも彼に「ニーハオ」と言えたら。。。
その後、彼が日本嫌いになったのか、はたまた人に見られる羞恥プレイにハマってしまったのかは分かりませんが、私の心に深く記憶された出来事でした。
挨拶をしよう。もしかしたらその相手と人生を通じてかけがえのない友人になるのかもしれないから。